対談TALK

01

安武 弘晃(元 楽天株式会社)

Part3 Amazonと闘う

2016年11月04日

元 楽天株式会社 取締役 常務執行役員
カーディナル合同会社 代表社員

安武 弘晃

HIROAKI YASUTAKE

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傾向がハッキリしてきた、ネット専業の世界。
そうした中、Googleの可能性があらためて光る。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

日本で競合環境を見ると、楽天やアマゾンのように、ネット専業で強いというところと、ヨドバシさんみたいに、元々店舗があってネットにシフトしてきて相乗効果を上げているところに分かれます。そうした中で、ネット専業でがんばっていたケンコーコムさんのような、100億から200億規模の企業が苦しんでいるように見えるんですが。

安武様
安武

そうですね、そうした感覚はあります。ショックだったのが、有名なインテリアショップさんが大手ネット企業に買われたんですよね。楽天の古い店舗さんで、楽天の成長と共に大きくなっていったところであり、自社のEコマースでも売上を立てていました。ああ残念だなって思いましたね。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

やっぱり独立系でそのくらいの規模だとしんどいってことですね。ケンコーコムさんもしんどかったんですかね。

安武様
安武

そうだと、思います。特殊な要件もあって、薬事法の問題で楽天と一緒に組んで国と闘っていこう、という姿勢でいましたが。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

どうしても弱くなる要因としてアマゾンがあると思うのですが、アマゾンが同じ商品を売り始めると、その領域はアマゾンに食われてしまう、そうした構図なのかなと。

安武様
安武

それに近い感覚はありますが、構造は大型ショッピングモールが出てくると地方の商店街が寂れる、それに近いのではないかなと思っています。地方に根付いたより高品質なサービスがあれば、消費者はそっちを向くので。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

100億以上だとけっこう大きいような気がしますが、ネットの世界だと、規模が足りないのでしょうか。

安武様
安武

かもしれないですね。そうは思いたくないのですが、起きている現象はそう見えますよね。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

なんとなくケンコーコムさんだと、取り扱っている商品はアマゾンでも取り扱い可能なものではないかと。これが先ほどの、蟹とチーズケーキセットだと難しいでしょうが、ケンコーコムが売っている医薬品や日用品はアマゾンも出来てしまうので、そうされてしまうと「アマゾンでいいや」、という構図に見えてしまうのですが。

安武様
安武

それらの商品は楽天でも買えるので、楽天を頻繁に利用するお客様であれば、特に問題はないと思います。楽天でも大きな店舗さんは、安定して翌日に配送してくれますし。

EC は私の頭の中では大きく2つの要素があり、トラフィックを持ってきてお客様を欲しい商品にマッチングさせる部分と、受注したものを発送して届ける部分です。アマゾンは後者のところでとても強いですね。そして前者の部分では、楽天は未だに強いです。もちろん前者の部分でもっと大きなプレイヤーは Google だと思いますが。

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

なんとなく、お買い物の場合、Googleで検索するよりアマゾンでしたほうが、ちゃんと出てくるんじゃないかと、お客様の気持ちは変わりつつあるように思えるのですが。

安武様
安武

単純にそれはGoogleがいい仕事が出来ていない、ということではないかと。自分の中で綺麗な答えは持っていないのですが、Googleが広告業である以上は、そのキーワードに対して売りたいと思ったお客様に情報を渡さないといけないので、それがノイズになったりしているのかもしれないですね。

アマゾンは、自分の収益じゃないですか。ここのちょっとした差が巨大で、お客様がアマゾンに流れているのかな、とは思いますが。Googleが配送まで押さえて広告からお金取らなくて済むのだったら、もっとピュアな成果を出せるかもしれないですね。05

井上(ユニバーサルナレッジ)
井上

たしかにそうですね。

                                   

Part4 に続く

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